『The Classic Car～クラシックカーってカッコイイ！～』

今回の主役は1951年製【FERRARI 212 INTER】
跳ね馬のエンブレムで有名なフェラーリ社は1947年創業。レーシングカーのメカニズムを取入れたロードカーを創業当時から生産、212型も軽量で高い強度の鋼管フレームを採用し油圧式ブレーキ、5速ギアなど当時のレーシングカー並みの構造である。
212とは1気筒あたり212CCのことで、エンジンは12気筒2.5リッターである。
イタリア車で右ハンドルはこの時代のフェラーリによく見られる特徴で、サーキットでの走り易さを考慮したものと言われている。
ボディはスイスのギア・エイグル社のデザインで大変珍しいもの。
1951年にスイスに販売された後、イギリス・アメリカへと渡り、1995年に日本に、さらにアメリカ・ニュージーランド・イギリスとオーナーが代わっていく中で2013年にボディカラーが現在の濃紺に変更された。

デジタル満載でコンピューターが制御している移動のための便利な道具である現代の車とは違う、半世紀以上前に職人たちの手仕事で作り上げられた車たち。
歴代のオーナーたちから愛され、次の世代へと受け継がれている【文化遺産】というべきクラシックな名車の魅力を、美しい走行シーンはもちろんブレーキ・クラッチ・エンジンルームなど丁寧に撮影したパーツもたっぷりと鑑賞して頂く。
名車のオーナーや整備に携わるメカニックのインタビューを交えて紹介する「車が主役」の番組である。