『The Classic Car～クラシックカーってカッコイイ！～』

今回の主役は1947年製【STANGUELLINI 1100SPORT】
この車は1947年にイタリアで作られた。フェラーリやマセラティよりも前からレーシングカーを製造していたスタンゲリーニ、かわいいボディと真っ赤な世界。かつて四輪モータースポーツでナショナルカラーを指定されていた時代があり、イタリアは赤（イタリアン・レッド）、ブリティッシュはグリーン、フレンチはブルー。それで今でもイタリアのスポーツカーには赤が多いのである。1946年のフィアット1100Ａがベースのイタリア語で小舟という意味の「バルケッタ」、タコメーターにフィアット・スタンゲリーニ・フルア（車体デザイン・製造の人物名）が記されているのは3人の手によって生まれた証であり、傑作といえる。オーナーによってコンディションは絶えず万全な状態に維持されているとても美しい姿だ。

デジタル満載でコンピュータが制御している移動のための便利な道具である現代の車とは違う、半世紀以上前に職人たちの手仕事で作り上げられた車たち。
歴代のオーナーたちから愛され、次の世代へと受け継がれている【文化遺産】というべきクラシックな名車の魅力を、美しい走行シーンはもちろんブレーキ・クラッチ・エンジンルームなど丁寧に撮影したパーツもたっぷりと鑑賞して頂く。
名車のオーナーや整備に携わるメカニックのインタビューを交えて紹介する「車が主役」の番組である。